すみっこすみちゃん

東京のワーママライフ(娘1、犬1)

『ひとりで、できた!』

 こちらは母がプレゼントしてくれた本。モンテッソーリの基礎のみならず、どういう「おしごと」があるのか、それぞれの「おしごと」の目的は何かなど、丁寧に説明されている一冊です。さまざまな情報が網羅されているので、ずっと手元に置いて読み返したい作品。

ひとりで、できた!

ひとりで、できた!

 

 突然泣いたりぐずったりし始める我が子。特に理由はないように思えるのに、一体どうして? 

 困惑するようになったら、お子さんが敏感期に入ったしるしかもしれません。敏感期とは、「いつも同じ」秩序のある世界に慣れてきた子どもが突然秩序を乱され、混乱している状態。いつも同じスプーンで食べていたのに他のスプーンが出てきたとか、いつもと違う帰り道で保育園から帰ろうとした、など。

 この本には、運動の敏感期と感覚の敏感期に焦点を当て、敏感期を見極めて、その時々に能力を伸ばすための環境を用意しようと書かれています。

 さらには、楽しく遊びながら学べるように、親がすべきこと(ゆっくりと手本を見せることの重要性など)も書かれていて、とても参考になります。

 幼稚園での1日を通して、実際に現場でどういう取り組みがなされているのか見ることができるのも嬉しい。

 そしてなにより、豊富なおしごとのアイデア集! どれも身近な素材でできるものばかりで、そしてインターネットでも見たことがないようなものも多く、チャレンジしてみようと思ったのでした。

 今娘は一歳半ちょっと過ぎたところですが、ボウルに入った水やお湯をひしゃくですくったり、大小さまざまなコップに移し替えたりするのが大好き。お人形さんや音の出るおもちゃなど目じゃないくらいに、真剣な顔をしてテーブルに座り、水の移し替えを楽しんでいます。母であるわたしはサポートをしつつ、遊んでいるときは多少濡れても気にせず、集中できる時間作りを心がけています。保育園だからモンテッソーリ教育は無理か……と生まれたときはあきらめていたのですが、色々な本を読み、家でできることの多さに気づかされ、とても心強く感じました。考えてみれば当たり前なんですけどね。教育の第一の場は、やっぱり自分の家のはずだから。

 あとは、自分がモンテッソーリの幼稚園に通っていたときに、対象年齢とされている年齢より少し小さいときでも、「このおしごとがしたい!」と思うおしごとがあったことをよく覚えています。なので、娘には「まだ0歳だから、1歳だから」と区切るのではなく、年齢よりちょっと先をいくこともやらせてあげたいなと思っています。それでうまくいかなかったとしても、だんだんできるようになるはずですし、その過程が子どもにとっても楽しいと信じたい今日この頃です。